令和三年三月十一日午後二時四十六分『東日本大震災発災十年物故者慰霊祭』斎行
この度、神道青年全国協議会主催、東北六県神道青年協議会共催、主管福島県神道青年会により、震災から十年という大きな節目を迎え、図らずも震災の犠牲となった数多の尊い命に慰霊の誠を捧げました。
当初の計画においては、全国の青年神職の皆さまを福島の地にお迎えし、慰霊祭及び中央研修会を開催する予定ではございましたが、コロナ禍により、縮小を余儀なくされました。
開催が危ぶまれる中、関係者各位のご尽力により、慰霊祭を斎行できる運びとなりましたこと、ここに厚く御礼を申し上げます。
震災当時よりこの十年間、特に久ノ浜や浪江の地においては、全国の青年会同志の皆さまから献身的なご支援をいただき、幾度も復興支援活動に足をお運びいただいたこの土地を、当時お世話になった諸先輩方もお招きし、残念ながら未だ目に見えて復興の進まない地もございますが、一歩ずつ着実に、復興が進んでいる町並みを実際目にして頂きたいという強い思いがございました。
私たちは、皆さまから頂いた温かい想いと、私たち被災者への「何とかして復興を」という情熱、そして、一人一人の心に熱い想いがあるからこそ、今ここに立てています。
私たちはその想いに支えられ、励まされました。
「いつでも何かあれば呼んでくれ」、「何か必要なことがあれば相談してくれ」と力強くも嘘偽りのない言動に何と癒された事か、また頑張ろうとどれだけ心が潤ったことか、これはまさに私たちの「心の復興」に他なりません。
言葉では言い表せないほどのたくさんの感謝の気持ちと、皆さまと歩んできたこの十年の軌跡を胸に、想いを込めて、共に慰霊祭、復興祈願祭の斎行ができることを夢見ておりました。
しかしながら、昨今の新型コロナウイルスの感染拡大は、世界を震撼させ、私たちの生活環境も含め、状況が一変しました。
事業を遂行する上で、通常であれば密に会議を重ねる必要がございましたが、会って話すこともままならない状況となり、歯がゆさや、もどかしさは元より、事業自体の開催すら危ぶまれました。
そんな困難な状況下でも、東北六県の林会長をはじめとする役員の皆さま、神青協の金田会長をはじめとする役員の皆さまに於かれましては、「福島さんはどうしたいか」、「福島さんの考えを優先しよう」と常に私たちに寄り添い、親身に働きかけいただき、度々、リモート会議を行い、モニター越しの会話の中でも、「中央研修会という形ではなくとも、形はどうあれ何とかこの事業を」、「慰霊祭を開催したい」と、並々ならぬ熱い想いは皆一緒で、しっかりと温度を、熱を感じることができました。
「何て温かい人たちに自分たちは支えられているのだろう」と、只々感謝です。
そんな仲間たちと共に、三月十一日、「神青協YouTube」による、ライブ配信を介して『東日本大震災発災十年物故者慰霊祭』を共有することができ、全国から「同時刻に慰霊祭を開催します」との思いを頂き、会う事が叶わなかった一人一人に思いを馳せ、その想いを胸に、実行委員長として御霊に哀悼の誠を捧げ、玉串拝礼させて頂きました。
慰霊祭を迎えるまで、私の力不足もあり、ご迷惑をお掛けすることもございましたが、福島県神道青年会吉田会長はじめ、会員一同に支えられ、共有できたこの二年は私にとって、「宝」です。
何度も足を運んで頂いた神青協の皆さま、語り尽くせぬ熱い気持ちをしっかり胸に刻んでおります。
東北六県の皆さま、状況が二転三転する中で、思いを一つにして臨めた事感謝しております。
何より、丹治正博 庁長に於かれましては、この判断の難しい状況下、慰霊祭の開催をご快諾頂きました。
御来賓としてご参列を賜り、私たち青年神職に、さらに前へ進む機会を頂けたこと、深く感謝申し上げます。
また、御来賓としてご参列頂いた先輩方、震災からの十年間、福島県神道青年会を牽引してきた強い想いが、温かく、そしてとても心強く、励みとなりました。
また、この状況下で開催地として快くお引き受け頂きました、浪江町初發神社 田村貴正先輩。
この十年、被災してからご社殿の改修までたくさんのご苦労をされる姿を具に見てきました。
いつも前向きで背負ったものの大きさよりも前に進み続ける、飾ることのなく真っ直ぐな優しさ、常に周りに気を配り、相手を思いやるお姿、心より尊敬しております。
残念ながら参列頂くことは叶いませんでしたが、全国の皆さまからたくさんの献備品を賜りました事、心より御礼申し上げます。
コロナ禍が収束した際にはお会いできることを心より願い、いつの日か福島・宮城・岩手の地を訪れて頂き、心を寄せた地の復興をご覧頂ければと思います。
全国の単位会の皆さま、共に慰霊祭を斎行できたこと、これまでのご縁を築いて頂いた先輩方の気持ちも心一つに、沢山の方法で慰霊祭の斎行を試行錯誤して頂きありがとうございました。
全国の皆さんと心が一つになる瞬間に立ち会えたこと、私の財産となりました。
想像をはるかに超える予期せぬ出来事が起こりうる時代です。
いかなる状況下においても、人と人との繋がり、想いを忘れず前に進んでいきたいと強く感じます。
改めて、これまで復興支援活動等を共にして頂いた皆さま、本当に楽しくも豊かな時間をありがとうございました。
震災で亡くなられた御霊の安寧と共に、復興の火が消えぬよう、心よりお祈り申し上げます。
中央研修会実行委員長 宮川恵美






当初の計画においては、全国の青年神職の皆さまを福島の地にお迎えし、慰霊祭及び中央研修会を開催する予定ではございましたが、コロナ禍により、縮小を余儀なくされました。
開催が危ぶまれる中、関係者各位のご尽力により、慰霊祭を斎行できる運びとなりましたこと、ここに厚く御礼を申し上げます。
震災当時よりこの十年間、特に久ノ浜や浪江の地においては、全国の青年会同志の皆さまから献身的なご支援をいただき、幾度も復興支援活動に足をお運びいただいたこの土地を、当時お世話になった諸先輩方もお招きし、残念ながら未だ目に見えて復興の進まない地もございますが、一歩ずつ着実に、復興が進んでいる町並みを実際目にして頂きたいという強い思いがございました。
私たちは、皆さまから頂いた温かい想いと、私たち被災者への「何とかして復興を」という情熱、そして、一人一人の心に熱い想いがあるからこそ、今ここに立てています。
私たちはその想いに支えられ、励まされました。
「いつでも何かあれば呼んでくれ」、「何か必要なことがあれば相談してくれ」と力強くも嘘偽りのない言動に何と癒された事か、また頑張ろうとどれだけ心が潤ったことか、これはまさに私たちの「心の復興」に他なりません。
言葉では言い表せないほどのたくさんの感謝の気持ちと、皆さまと歩んできたこの十年の軌跡を胸に、想いを込めて、共に慰霊祭、復興祈願祭の斎行ができることを夢見ておりました。
しかしながら、昨今の新型コロナウイルスの感染拡大は、世界を震撼させ、私たちの生活環境も含め、状況が一変しました。
事業を遂行する上で、通常であれば密に会議を重ねる必要がございましたが、会って話すこともままならない状況となり、歯がゆさや、もどかしさは元より、事業自体の開催すら危ぶまれました。
そんな困難な状況下でも、東北六県の林会長をはじめとする役員の皆さま、神青協の金田会長をはじめとする役員の皆さまに於かれましては、「福島さんはどうしたいか」、「福島さんの考えを優先しよう」と常に私たちに寄り添い、親身に働きかけいただき、度々、リモート会議を行い、モニター越しの会話の中でも、「中央研修会という形ではなくとも、形はどうあれ何とかこの事業を」、「慰霊祭を開催したい」と、並々ならぬ熱い想いは皆一緒で、しっかりと温度を、熱を感じることができました。
「何て温かい人たちに自分たちは支えられているのだろう」と、只々感謝です。
そんな仲間たちと共に、三月十一日、「神青協YouTube」による、ライブ配信を介して『東日本大震災発災十年物故者慰霊祭』を共有することができ、全国から「同時刻に慰霊祭を開催します」との思いを頂き、会う事が叶わなかった一人一人に思いを馳せ、その想いを胸に、実行委員長として御霊に哀悼の誠を捧げ、玉串拝礼させて頂きました。
慰霊祭を迎えるまで、私の力不足もあり、ご迷惑をお掛けすることもございましたが、福島県神道青年会吉田会長はじめ、会員一同に支えられ、共有できたこの二年は私にとって、「宝」です。
何度も足を運んで頂いた神青協の皆さま、語り尽くせぬ熱い気持ちをしっかり胸に刻んでおります。
東北六県の皆さま、状況が二転三転する中で、思いを一つにして臨めた事感謝しております。
何より、丹治正博 庁長に於かれましては、この判断の難しい状況下、慰霊祭の開催をご快諾頂きました。
御来賓としてご参列を賜り、私たち青年神職に、さらに前へ進む機会を頂けたこと、深く感謝申し上げます。
また、御来賓としてご参列頂いた先輩方、震災からの十年間、福島県神道青年会を牽引してきた強い想いが、温かく、そしてとても心強く、励みとなりました。
また、この状況下で開催地として快くお引き受け頂きました、浪江町初發神社 田村貴正先輩。
この十年、被災してからご社殿の改修までたくさんのご苦労をされる姿を具に見てきました。
いつも前向きで背負ったものの大きさよりも前に進み続ける、飾ることのなく真っ直ぐな優しさ、常に周りに気を配り、相手を思いやるお姿、心より尊敬しております。
残念ながら参列頂くことは叶いませんでしたが、全国の皆さまからたくさんの献備品を賜りました事、心より御礼申し上げます。
コロナ禍が収束した際にはお会いできることを心より願い、いつの日か福島・宮城・岩手の地を訪れて頂き、心を寄せた地の復興をご覧頂ければと思います。
全国の単位会の皆さま、共に慰霊祭を斎行できたこと、これまでのご縁を築いて頂いた先輩方の気持ちも心一つに、沢山の方法で慰霊祭の斎行を試行錯誤して頂きありがとうございました。
全国の皆さんと心が一つになる瞬間に立ち会えたこと、私の財産となりました。
想像をはるかに超える予期せぬ出来事が起こりうる時代です。
いかなる状況下においても、人と人との繋がり、想いを忘れず前に進んでいきたいと強く感じます。
改めて、これまで復興支援活動等を共にして頂いた皆さま、本当に楽しくも豊かな時間をありがとうございました。
震災で亡くなられた御霊の安寧と共に、復興の火が消えぬよう、心よりお祈り申し上げます。
中央研修会実行委員長 宮川恵美






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